北関東の高断熱住宅 | やなぎたハウジング

たどりついたコンセプトはシンプル・イズ・ベスト。
北関東で快適なのに低燃費な新築・断熱改修工事をしています。

北関東の高断熱住宅

北関東の高断熱住宅はカタチも仕掛けもシンプルで!

高断熱住宅に取り組み始めた、約20年前は、今のように連日35℃を記録する夏ではありませんでした。

朝夕は気温が下がり「もう一仕事するか」となる気温その外気をいかに取り入れようかと工夫をしました。

屋根には腰屋根、風の無いときに空気の流れを作るための通気用換気扇を設置、基礎には夏のみ通気できる基礎換気口等々、『施工例:太陽と風に素直に付き合う家』にあるような仕掛けをしました。

 

今、思うと建築屋の盛った提案だったかも・・・です。

住み始めは“そうだよね。“と言って、腰屋根に付けた電動サッシの開閉通気用換気扇の断熱蓋の取り外しなどをして頂きました。

しかし、住み続けて行くうちに、だんだんと面倒になり仕掛けの作業が減っていく中面倒なことをしなくても“エアコンのみで快適”に気が付きます

それは“面倒な仕掛けの作業”をしなくなる、要因かと思います

・・・住まい手云々でなく、人間の性でしょう。・・・

最近の夏は

朝夕に窓を開けての通風はできない外気温湿度になってしまいました。もちろん、日中の35℃の外気を入れるは、論外です。

約10年前から付加断熱+トリプルガラスの家を主に建築しています、その家の年間の温湿度、光熱費データを見ると夏は窓を開けずエアコンを常時ONにすることで『生活に適した、温湿度環境を低燃費で実現できています。

経験から我慢しないで暮らせる温湿度環境を低燃費で暮らす家の造り方としては家のカタチをシンプルにすることで建築費のコストダウンにそして、空気の循環も良くなりエアコンの数を減らせます。

小生の“やりがちな”アイデアを盛った作りをしたくなりますが、そのことで、仕掛けの作業が毎年繰り返すことに、なりがちです、アイデアも大切ですが、少しでも煩わしさを避けたアイデアでなければ長続きはしないでしょう。

・・・あまり、盛った作りをしないことで・・・

エアコンの手入れや季節の作業が少ないことで“長く暮らす家としては住みやすい家となっています。”

北関東の高断熱住宅とは

始めのころは夏の通風の工夫をしましたが、しかし今はそんなことは通用しない夏になりました。

どうしても窓を開けて、通風したい人は明け方の室内より外気が“涼しく湿度の低い”条件の良いときに窓を開ける。になります。
最近では、この条件に合うときが少なくなっています。

―まとめとして―

断熱性能をQ値1.0付近に近づけることで、エアコンなどの数を減らし。また、窓の開閉をしなくても、我慢しない温湿度環境になります。

また、北関東の冬の晴天をより利用する、日射取得を考えた、サッシのサイズ、ガラスの選択も大切です、冬の日射取得は夏のオーバーヒートの最大の原因なので軒の出を検討するか日射遮蔽のアイテムで対応する。アイテムも面倒でない使い勝手の良いものを選ぶ、設計通りの断熱性能を発揮するためにキチンと施工する。

 建築やが、しがちな、独りよがりな面倒な仕掛けをしない。シンプルな設計が北関東の高断熱住宅と確信します。

※窓は四季を通して閉めたままというのではありません。外気の爽やかな季節には窓を開けて、風や外気を感じてください。

窓を付けられる、ところには付ける発想は避けるべきです。

高断熱住宅では窓を多く付けなくても通風はできます。どんな高性能なサッシでも壁の断熱性能よりは落ちてしまいます。断熱性能を考えてサッシの数と場所、サイズを吟味して付けたいところです。

壁よりサッシは断熱性能が劣るので熱が壁より多く室内へ入ってしまいます。サッシの性能、サイズはたいせつです。

(撮影時の外気温度36℃)

 

2019 年9月 栁田 勲