部分断熱改修と水廻りのリフォーム
設計コンセプト
断熱ラインの中には既存の間取りは残っておらず、耐震の配慮をしながら新しいプランにしています。天窓を開閉タイプにして、通風と明かりとりの役目を持たせています。
建築地 | 真岡市 | 竣工 | 平成23年 12月 | 見学 | 可 |
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断熱・換気・暖房
桁 上 | GW16K 420mm |
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天 井 | GWのブローイング30〜40cm |
外 壁 | HGW16K 105mm袋入り |
床 | GWボード 80mm + GWボード42mm=122mm |
サッシ | 樹脂+トリプル2Ar2LowE 一部既存窓には内窓 |
換 気 | 第3種 BR換気扇+WC換気扇 |
暖 房 | エアコン |
リフォーム部分相当延べ床面積(㎡)
相当延べ床面積(㎡) | 34.92 |
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N様邸リフォーム計画へのご提案
リフォームの優先順位の再確認
これまでのリフォーム設計は、ご要望にお応えした間取りと、さらにどちらかというと住宅機器を優先させたものとなっております。今回、あらためてご家族の健康と快適生活、さらに大きな省エネによる経済性の向上までご提案させて頂きたいと思います。
これまでの提案では、温熱環境の向上という点では今までのお家と同程度です。電気ストーブや厚着、エアコンやこたつが活躍しなければなりません。
そこで、住環境の改善を優先し、快適で、健康を脅かすことのない住空間に変えるリフォーム提案を致します。ここでいう改善とは、ご家族がよく使用する部分の部屋間の温度差を少なくして、健康・快適に生活できるようにする事です。
図の黄色で囲まれたゾーンが断熱改修部分になります。このゾーンは改修前とは間取りが変わっています。断熱改修で断熱性能をより向上させるためには天井、床、壁は解体することになるのでリフォーム時はチャンスです。ゾーンの出入り口は気密と断熱性能を持った建具を入れることが必要です。
平成23年7月16日
有限会社やなぎたハウジング 柳田 勲
家づくりアンケート お客さまの声です
お住まいについてリフォーム以前はどのような事がお困りでしたか?
キッチンからは、廊下に出ないと洗面所やトイレに行けなかったので、動線が不便でした。またキッチンは北側なので、寒かったし、暗いと感じていました。
改善したかった点を教えてください
- 家事動線の改善。暗さの改善。
- 孫が生まれたので、暖かい空間を考えました。DK,水廻りの断熱改修リフォーム。
- キッチン、トイレ、お風呂、洗面機器を一新。
上記の点は改善されましたか?
- 北側のキッチンのトップライトは付けて良かったです。明るくなりました。
- 真冬の朝、断熱したDKと、断熱改修していない茶の間とは、15℃も違います。
- 使い勝手も良く、きれいになりました。
断熱改修工事についてはじめはどのように思われましたか?
正直、断熱改修工事なんて聞いてもあまり効果がないと思っていました。
では、最終的に断熱改修をしようとお考えになったのはなぜですか?
社長が熱心に勧めるので、やろうと決めました。
断熱改善された空間と改修していない空間との温度差の違いはお感じになりますか?
全然違う。例えば、真冬の朝に断熱していない茶の間は0℃ですが、断熱改修したDKは14〜18℃あります。だから今は家族がほとんどこのDKで過ごしています。
断熱したところは裸足で歩けますが、廊下はつま先を立てて歩くほど冷たいです。
サーモスクリーンについて
ダイニング東の窓を2重サッシにしてサーモスクリーンを付けたところ、ガラスから”たれる”ような結露が無くなりました。DKと茶の間の間に元の建具があるのですが、これには断熱性がないという事で、社長がハニカムサーモスクリーンを提案してくれました。
スクリーンを開けているのと、閉めているのとでは、温度がかなり違うのがわかります。両引きタイプで開け閉めも楽です。
ただ、東面のループ式のサーモスクリーンは両手を使わなければならず、下ろすまでに結構面倒だと思いました。小窓ならいいけど掃き出しの高さがあるならループ式じゃない方がいいと思います。
リフォーム断熱改修して良かったと思いますか?
断熱改修は、やってほんとに良かった。以前はこたつに、エアコン暖房、電気ストーブ(結露が嫌で、石油ストーブを使いたくなかった。)、重ね着をした上にゴルフのときに履く風除けのズボンなどを履いて厚着で茶の間にいました。
今はエアコンだけで、暖房を少しの間つければ温度が上がるので付けっ放しにすることもなく、ほとんど付けなくても大丈夫と感じるぐらいに快適ですし、消費エネルギーも少なくなったと思います。
やなぎたハウジングについて点数をつけてみてください。
100点中 70点
上記の理由をお聞かせください。
A
脱衣室は、今のDKよりは少し寒く感じます。廊下のドアから冷気が入ってきてしまうのだと思います。廊下も断熱ドアにすればよかった。
茶の間もやっておけば良かったかなあ。予算の関係上無理か?(ご主人)
B
また予算もあるかもしれないけど、ドアを既製品のイメージでいたので出来上がりのイメージと違い残念。ドアの質やデザインがよければ100点。私たちは見えなくなるところよりも見た目も重視するので、既製品建具の見積もりも見せて頂いたうえで、『高くて駄目だ』と値段によって自分が決めたものであれば諦めがつくのですが・・。そこがマイナス点。でも、断熱のお仕事に関してはバッチリよ!
社長より返答
Aについて
断熱戸が入っているのですが、完成前後に何度か説明していましたが、お客様に完全に通知できていなかったのは再度反省しています。
Bについて
既製品のイメージがお好みとわからず、壁の珪藻土にあった両面クロス貼りで提案して了解をいただいていたので、そこまで既製品の建具にこだわっていたとは知りませんでした。建具の決定は、予算というよりはリフォームの為、柱の位置、壁との関係など、既製品建具の決まった寸法で納めるのは難しい事が多いので、建具やさんの制作にしました。