暖気が循環する家
設計コンセプト
「2世帯住宅+茶室、廊下幅は4尺5寸(1.36m)、LDKは大きく」とのご希望でした。弊社へのご依頼の理由は、付加断熱をして断熱性能を確保してほしいということからでした。
設計が仕上がっていく過程で、床面積(最終施工面積304m2)が大きくなって行くとともに、“空調の効率をいかに高めるか”という問題が常に頭の中にありました。
災害等でインフラがストップした時に備えることもかねて、薪ストーブを入れることに。この薪ストーブでイメージが固まりました。
建築地 | 益子町 | 竣工 | 平成26年 2月 | 見学 | 可 |
---|
暖気が循環する家
薪ストーブの上に正三角形の吹抜けを作り、その対角線の先に階段を配置することで、ストーブから吹抜けを通って2階に上がった暖気がLDKなど、2階を横断して、対角線上にある階段を下って1階に降り、再びストーブで温められて2階へ・・という循環です。
施主様インタビュー
冬を過ごしたので伺ってみると、 奥様「下でストーブをたいてくれると2階はとても暖かいです。 日射があると暑いくらいです。」
1階はストーブの暖気が2階へ上がることも考えて、床下エアコンを設置。 床面積が大きいので、床下のエアコンから離れた床下には送風ファンで送っています。
夏は日射遮蔽をして、2階のエアコン1台をかけることでOKでした。
ここまで“完璧に”日射遮蔽をしてくださるOBさんはなかなかいらっしゃいません。日射遮蔽の大切さをあらためて確認させていただきました。 「建築屋として肩の荷が下りました・・・。」
断熱・換気・暖房
桁 上 | HGW16K105mm×4=420mm |
---|---|
外 壁 | HGW16K120mm+105mm |
基 礎 | XPSb-3 ア)100mm XPSb-3 ア)50mm |
サッシ | 東北西面:樹脂枠トリプルガラス・アルゴンガス入り 南面:複合サッシペアガラス・アルゴンガス入り |
換 気 | 熱交換80%(換気回数0.3回設定) |
暖 房 | 1F床下エアコン・薪ストーブ/2F エアコン |
計算プログラム QPEX 2.73
相当延べ床面積(㎡) | 282.38 |
---|---|
熱損失係数(w/㎡k) | 0.712* |
*計算式が床面積で熱損失を除するので、床面積が大きくなると数値はよくなる。
暖房エネルギーの低燃費度は
次世代省エネ基準120㎡モデルプランとの比較 | 省エネ性能(暖房)7.5倍 |
---|